岡倉天心記念公園入り口付近に、植栽されてから初めて花を咲かせた越前水仙が見頃を迎えています。
ここには、岡倉天心にゆかりのある福井県より寄贈された越前水仙が植えてあります。なお、この水仙は地元谷中初四町会の皆様により植栽されました。
平成 19年 10月 5日

越前水仙について
水仙はヒガンバナ科の多年草で、原産地は地中海といわれており、日本にある水仙は中国から伝わったとされています。福井県の越前海岸に群生する水仙を特に越前水仙と呼んでいます。越前海岸は、房総半島、淡路島と並んで、日本三大群生地のひとつで、約 60ヘクタールの水仙畑は日本一の規模を誇ります。日本海に面した急斜面で寒風に耐えて咲く姿が、別名「雪中花」と呼ばれ、多くの作家、歌人、画家の題材にもなってきました。凛とした表情で咲き誇る水仙は、芯の強い県民性に通じるとされ、昭和 29年(1954)に福井県花に指定されました。
岡倉天心記念公園の梅と同様、天心の意に沿った水仙の植栽と言うことですね。
岡倉天心と越前水仙
天心は亡くなる一ヶ月前にカルカッタの女性詩人に宛てた手紙の中で、「もしも私の記念碑を建てねばならぬというのであれば、水仙を少しばかりと香しい梅樹を植えよ。」と記しています。越前を心のふるさとと慕った天心が、水仙をこよなく愛していたことがうかがえます。
(参考文献: 『祖父 岡倉天心』岡倉古四郎 著)

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