「向丘記」碑の保存(3)

 東京はここ一週間前後でめっきり寒くなりました。東京大学本郷キャンパス、人気もまばらな浅野地区の西側。そのまた片隅の、工学部 10号館と液体窒素貯蔵タンクに挟まれた、陽の当たらないの一画では「向丘記」碑の洗浄が本日行われていました。
石碑の洗浄

原 祐一(東京大学埋蔵文化調査室)、塩原 都(a href="http://www.nihonshuji.jp/sekizou_page.html">日本石造文化学会)さん、武蔵野文化財修復研究所の方々です。

私がお邪魔したのはわずかの時間でしたが、武蔵野文化財修復研究所の方々が石碑裏面に張り付いていたツタの吸盤の除去と全面の消毒洗浄をされている様子と、原さんと塩原さんに説明を伺いました。
石碑洗浄

塩原氏によると、石碑は常陸寒水石(大理石)で、第 9代水戸藩主徳川 斉昭[なりあき]が朱墨で石に直に書かれた碑文から、彫られたものであろう、とのことです。
本郷キャンパス内でも、本郷地区には旧加賀藩の建造物(赤門、三四郎池)が残され、親しまれてているのに対して、弥生・浅野地区に於いて旧水戸藩を偲ぶ唯一とも言うべき石碑であることからも保存の価値は大きいと思われます。
今後、洗浄された石碑は基礎と共に掘り出され、石碑表面は樹脂による保護対策が施されます。その後、2008年春頃には同じく浅野地区・武田先端知ビルに解説板とともに展示される予定です。


■ 東京大学埋蔵文化調査室
http://www.aru.u-tokyo.ac.jp

■ 日本石造文化学会

■ 武蔵野文化財修復研究所
http://www.musasinobun.com/

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このページは、やまだが2007年11月22日 22:11に書いたブログ記事です。

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