【
東大散歩
】
懐徳門
2007年 10月、本郷三丁目交差点より最も近い場所に「懐徳門」が新設されました。

東大構内にあります「東京大学総合研究博物館」へのアクセスが非常に楽になりました。入館料無料でありながら非常に質の高い展示をされる総合研究博物館がこれまで以上に大勢の方々に利用されるといいですね。

■ 東京大学総合研究博物館(東京大学)
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/
入館料: 無料
開館時間: 10:00 - 17:00 (入館は 16:30まで)
休館日: 月(祝日の場合は、火曜日)
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懐徳門には、懐徳館洋館の煉瓦塊が利用されているほか、その傍には懐徳館以前にありました医学部薬局の煉瓦塊が展示されています。

医学部薬局の基礎
このレンガ積は明治 45年(1912)までに建設された旧帝大医学部薬局の基礎で、平成 14年(2002)の薬学系総合研究棟の発掘調査で出土したものである。レンガ建造物は、一般的に外壁、外壁腰部の上部構造と地中基礎の下部構造から構成されるが、調査では外壁腰部と地中基礎部分が確認された。
このレンガ積みは「イギリス積」と呼ばれる工法で構築され、深さ約 1.8m、幅 0.7mの溝を掘削した後、溝の中にセメントを流した上にレンガが積まれていた。医局基礎の北側は砂利と泥を混ぜた上にコンクリートを流し込んでいるのに対し、南側は砕石の上に流し込まれており、構造上の違いが認められた。
使用したレンガは、型枠に粘土を入れて叩き込んで整形したいわゆる「手抜きレンガで」、サクラの刻印がある小菅収監製が使用されていた。ちなみに前田侯爵邸懐徳館のレンガ基礎には日本煉瓦製造会社製の機械整形レンガが使用されている。
東京大学

旧前田侯爵邸(懐徳館)西洋館の基礎
この煉瓦の塊は、平成 6年(1994)に総合研究資料館の増築に伴う発掘調査で発見された、旧前田侯爵邸(懐徳館)西洋館の基礎の一部である。玄関脇の地下 1階の小室部分にあたる。最下の捨コンクリートの上に煉瓦がしっかりと積に上げられ、中ほどにアスファルトの防水層、床支持材の溝、切石の幅木が回る。
この地区は、旧加賀藩主侯爵家の敷地であった。当主前田利嗣は明治天皇行幸のために屋敷・庭園の整備を企画し、明治 40年(1907)に西洋館が竣工した。ルネッサンス風のデザインで地下 1階、地上 2階の大規模な建築であった。大正 12年(1923)の関東大震災の後、建物と庭園は東京大学の迎賓施設「懐徳館」になったが、昭和 20年(1945)3月 10日の東京大空襲で炎上し、取り壊された。
重厚で頑丈な基礎は、かつての優れた西洋館の姿を偲ばせるわずかな遺物である。
東京大学

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