東大散歩
1|2|3|4|5|6|7|8|9|10 次のページへ>>東京大学 農学部の敷地内では水戸藩邸の遺跡調査が始まりました。(2010/1/18〜3月)
東京大学・本郷キャンパスの敷地は、江戸時代にはいくつもの藩邸があった地域です。加賀藩(本郷地区)、冨山藩、大聖寺藩(東大病院)、水戸藩(農学部)など。また本郷台地の東端でもあり、縄文・弥生の遺跡や土器も出土しています。
東京大学は、敷地内に新たな建造物の建設や整備の際には「東京大学埋蔵文化財調査室」が発掘調査を行います。
今回は、建設が予定されています総合研究棟に伴う、農学部圃場での遺跡発掘調査です。水戸藩邸中屋敷にあったとされる「大名小路通り」の調査だそうです。
幕末の水戸藩主であった、烈公・徳川斉昭や、老中・阿部正弘が生きていた頃の話ですね。

写真奥に高いマンションが見えますが、その向こうが不忍池。その手前の黒い建物(屋上付近が逆三角形に見える)が、方形周溝墓や弥生土器が発掘されました「武田先端知ビル」です。
東京大学・本郷キャンパス内にあります「東京大学総合研究博物館」にて、『命の認識』が昨年末より 3月下旬まで開催されています。(2009/12/19〜2010/3/28)
東京大学総合研究博物館が所蔵します、土偶・土器・ヒトの化石を展示する『キュラトリアル・グラフィティ―学術標本の表現』の奥に、『命の認識』展の会場があります。
数多くの動物の骨が展示される会場の手前には、標本にされたアジア象の死産胎児が保存溶液に浮かんでいます。
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■ 総合研究博物館「命の認識」展 430体の「死」に触れて(東京大学新聞 2010年 1月 1日号)
http://www.utnp.org/2010/01/430.html
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母の胎内で命をはぐくみながらも、この世界に産まれ出ることのなかった骸です。近づくと、長い睫の奥にうっすらと、いまにも長い眠りから目覚めそうな優しい瞳が見えます。このアジア象の死産胎児を見るだけでも、「命」について、深く考えさせられ、感じさせられてしまいました。
■ 命の認識(東京大学 総合研究博物館)
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2009inochi.html
開催期間: 2009年 12/19(土)〜2010年 3/28(日)
開館時間: 10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
休館日: 月(* 1/11、3/22は開館)
12/24、12/29~1/3、1/12、1/16、1/17、2/12、2/25、2/26、3/23
入館料: 無料
場所: 東京大学総合研究博物館 <http://www.um.u-tokyo.ac.jp/
アクセス: <http://www.um.u-tokyo.ac.jp/information/map.html>
東京大学構内を散歩していますと、三四郎池の南側辺りに辿り着いた辺りから、響いたかけ声が聞こえてきました。はじめ弓道場かと思い足を向けますと、どうも反対からのかけ声のようです。七徳堂からでした。
館に響き渡るかけ声と竹刀の音が清々しく、大学生以外の人たちも新年の初稽古を順次されていました。
「いちょう並木」といえば、美しいシンメトリーを描く、明治神宮外苑・絵画館前の銀杏並木を思い浮かべます。日曜の朝、散りつつある明治神宮外苑の銀杏並木から、東京大学本郷キャンパス正門の銀杏並木を歩きながら、ふたつの銀杏並木のことなど、無学鈍感な頭で雑然と思ってみました・・・。
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下記に引用しました、神宮外苑に掲示されている解説にありますように、絵画館前の約 300mの銀杏並木は、『・・・樹高順に青山口より降り勾配に従って植えられております。絵画館を眺む見事な遠近法の活用です。』
この神宮外苑の銀杏並木を造苑に関わったのは、
折下吉延氏は"〜明治41年(1908)東京帝国大学農科大学農学科を卒業"、藤井真透氏は"〜大正 3年(1914)東京帝国大学工科大学土木工学科を卒業"とあります。
一方、東京大学本郷キャンパスの、正門から大講堂(通称: 安田講堂)までの約 200mの銀杏並木は、明治38年(1905)には、濱尾新 第三代総長は『正門を入ったら万人自ら襟を正すような厳粛な雰囲気にしたい』との意向から、小石川植物園長(当時、おそらく松村 任三[まつむら じんぞう]博士)に命じて、周囲約 30cmの銀杏を移植させたそうです。そして濱尾第三代総長の意匠を汲み、(当時: 工科大学教授)伊東忠太博士が銀杏並木に至る正門を完成させたのが、明治45年(1912)です。
東大の銀杏並木もまた、明治神宮外苑銀杏並木に先んじ、奥行きを誇張するために正門手前より大講堂に向かい銀杏の木に高低をつけ、天に向かい円錐に刈り揃えられています。こうした技法が一般に知れ渡っていたのか、そうでないかは不明ですが、折下吉延・藤井真透両氏が東京帝國大学学生時代に、東大正門の銀杏並木造営を間近に見ていたことは確かなようです。
三四郎池の周りは高い木々に囲まれ、東京大学構内ほぼ中央に位置しながら、(水場ですから当然といえば当然ですが...)一段低い場所にあります。四方から池に続く道はありますが、この道は安田講堂横に位置する出入り口(三四郎池・北)です。

三四郎池畔が一年で最も美しい時期です。渡り鳥が飛来し、今年も鮮やかな紅葉が見られます。
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池畔の木々が高いために、池の水鏡には紅葉が美しく反転されます。
・・・(前略)・・・
三四郎がじっとして池の面 を見つめていると、大きな木が、幾本となく水の底に映って、そのまた底に青い空が見える。
『三四郎』著: 夏目 漱石
藤棚から眺める三四郎池。(三四郎池・南)
さて。三四郎池の見頃が過ぎると安田講堂前の銀杏が本格的に色付き始めます。
渡り鳥と違い、三四郎池で見られるカワウやコサギは、すぐ傍の不忍池からの遠征でしょうか。
足を一所懸命震わせ、浅い池底を掻き回してエサを追い出します。なので、波紋が絶えません。






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