日々のこと '08

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 雨交じりの日曜日。櫻木茶屋、愛玉子、クマイ商店の並び、谷中堂の隣。
本日開店、「谷中バテレン商會」。
本日開店

 古い街並みが残るといわれる"谷中 根津 千駄木"界隈ですが、毎年多くの木造住宅が壊され、更地となり、鉄筋コンクリートのマンションが建設されています。防災や設備の安全性を考えれば、やむをえない事ですが、一抹の空しさもあります。
この周辺には、旧安田楠雄邸のような保存・修復される木造住宅があり、その一方では、福武ホールに代表されるような、コンクリートの新建築もあります。街を歩けば古い住宅をリフォームした店舗なども数多く見られます。・・・けれども、木造の解体と、新建材の住宅や鉄骨構造のビル建設が繰り返されるその中で、何かが欠けている気がしたのは、新たな木造建築物が非常に少ないことでしょうか。

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 根津神社の隣、不忍通りから脇道へ少し入った場所に、金光教本郷教会は、ありました。しかし昨年(2007)、築八十年以上(建造: 大正 14年)の木造建築が、取り壊され、更地となっていたことに遅まきながら気付いた時には、「ああ、ここも鉄筋コンクリートのビルになるのか。」と少々寂しい思いを抱きました。
ずいぶん長かった基礎工事が終わり、3月に始まった本格工事を通りがかりに見ていましたら、なんと木造建築ではありませんか。しかも、よくよく眺めていますと、木材は墨入れされ、ほとんど釘などを使用しない、伝統工法で組まれているようでした。
 3月中旬より、時間があるときは、現場作業を遠巻きに見させていただきました。そして、春の嵐が吹き荒れる本日(2008/4/8)、教会関係者、建設関係者の方々が集まり、上棟式が行われました。
上棟式


 基礎工事に約 4ヶ月かかっているそうです。竣工は晩秋の予定といいますから、どれだけ手間と時間がかかるのでしょう。それでも、これから百年以上使われることを視野に入れての建築であれば、ささやかな時間と言えるでしょう。
金光教本郷教会

金光教の教義などについては申し訳ないですが全くわかりません。
...ですが、創夢舎 + 山崎工務店が関わる、伝統構法による木造建築の教会が、どのような建物になるのか大変興味深く、しばらく見学を続けようと思います。


■ 設計・監理: 創夢舎
http://www.somusya.jp/

■ 施工:(株)山崎工務店
http://www.k-yamakou.co.jp/

■ 金光教本郷教会
http://homepage2.nifty.com/konko-hongo/

 雨模様、ソメイヨシノの桜並木もほとんど散った、上野恩賜公園。東叡山 清水観音堂の裏手に、樹の側に碑と古井戸を備えた、見事なしだれ桜があります。「秋色桜[しゅうしきざくら]」という名を戴いた桜です。
秋色桜


秋色桜[しゅうしきざくら]

 上野は、江戸のはじめから桜の名所として知られていた。数多くの桜樹の中には、固有の名を付せられた樹も何本かあり、その代表的なものが、この「秋色桜」である。

 井戸ばたの
   桜あぶなし
    酒の酔

 この句は元禄の頃、日本橋小網町の菓子屋の娘お秋が、花見客で賑わう井戸端の様子を詠んだものである。桜の枝に結ばれたこの句は、輪王寺宮に賞せられ、一躍江戸中の大評判となった。お秋は当時 13歳だったと伝えられている。俳号を菊后秋色と号した。以来この桜は「秋色桜」と呼ばれている。ただし、当時の井戸は擂鉢山の所ともいい正確な位置については定かではない。
 お秋は、9歳で宝井其角の門に入り、其角没後はその点印を預かる程の才媛であった。享保 10年(1725)没と伝えられる。
 碑は昭和 15年(1940)10月、聴鴬荘主人により建てられた。現在の桜は、昭和 53年(1978)に植え接いだもので、およそ 9代目にあたると想像される。

 平成 8年 7月     台東区教育委員会

 根津のgallery okarina Bで毎月 2日間だけ開かれる、1940〜1970年代のヨーロッパ古着の店「boutique caikot* 」も 11回目のオープンになりました。
boutique caikot*


明日、4/6(日)を以て、とりあえず gallery okarina Bでの営業は終了します。縦長のユニークなギャラリーと、色柄の素敵なヴィンテージ古着との取り合わせが作る気持ちのよい空間は、しばらく味わえなくなると思いますので、時間があればぜひお立ち寄りご覧下さい。
gallery okarina B


そして 5月。 gallery okarina Bでの期間限定ショップから旅立ち、店主が念願だったショップ「boutique caikot*[ブティック かいこ] 」を、根津に正式オープンする予定です。こちらも、"乞うご期待"ですね。

boutique caikot* 11
期間: 4/5(土)、6(日)
時間: 11:00 - 19:00
場所: gallery okarina B

 音羽屋さんと話をして知ったことですが、冬は湯たんぽが貸し出され、外見は寒そうに見える人力車ですが、意外と暖かいのだそうです。しかし、どうしても冬には乗客が減るそうです。
春になり、花々も見頃なこの季節、もう少し気軽く乗ってもらえるといいですねえ。
人力車


人力俥・音羽屋は、10分 1,000円〜です。これは人力車一台あたりの料金で、大人 2名が一台に乗れますから、折半すれば 10分 500円〜です。人力車の 10分は 2~3Km走れる距離なので、日暮里駅から千駄木駅くらいまでは行けてしまいます。
もちろん、ただ目的地へ客を運ぶだけでなく、時間内でガイドもしてくれます。このガイドが面白くタメになる話が満載(の筈)なのです。
音羽屋


音羽屋さんは客引きをしたり強引な押し売りはしませんので、まず気軽く、話しかけてみて下さい。(・・・って、保険の CMみたいな言い方になってしまいました...。)
音羽屋

 客待ちの「人力俥・音羽屋」の人力車で、熱心に借りたマンガを読む近所の女の子。
人力車


老人から子供、観光客から地元の人びと、様々な国籍のひと、様々な職業に関わる人、散歩途中の犬と飼い主、、、。大勢の人びとが気楽に、音羽屋の周りに集まっては、声をかけ、話をし、去っていきます。
浅草とは違う、谷中スタイルの人力車屋、音羽屋の毎日。


うまれて はじめて、さくらの はなびらを、かみに かざりました。
髪飾り


うまれて はじめて、さくらの はなびらを、てのひらに のせました。
てのひら

無賃乗車か、ウミネコよ。
ウミネコ


春うららかな不忍池。
ボート池

 弥生美術館(竹久夢二美術館)立原道造記念館の間に大きな更地と 三軒の家があります。立原道造記念館裏に隠れた一軒は随分以前から空き家で、あとの二軒は、私が記憶する限りでは、年末まで住人がいました。東大弥生門の正面にあるこの三軒、今日(4/1)通りかかると解体の表示を見つけました。3日から解体するらしいので、ちょっと写真を撮っておくことにしました。
正面の鉄骨の建物は除き、その裏の木造家屋です。暗闇坂からですので一階部分は見えません(隣の更地を多うシートが貼られているため)。
民家


谷根千界隈の古い木造は、寺町であることが影響しているのでしょうか、「下見板張り」と呼ばれる塀が非常に多いです。こうした「縦板張り」に「切妻屋根」の壁部分がモルタル(もしくは漆喰)の"昭和らしい"木造建築は数少ないと思います。
木造二階建て


そして少し見えている、この木造二階建ての奥、立原道造記念館裏の廃屋です。
立原道造記念館

 東京聖テモテ教会の桜は、通行の邪魔という理由から道路側の枝を無惨に切り落とされていまして、協会側の枝が、十字架へ救いの祈りを捧げていました(勝手な想像)。
桜と十字架


散るは泪か花びらか...。
桜と十字架

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